本文へジャンプします

文芸言語学コース

ここから本文です

文芸言語学コース   日本文学専門

イメージ画像01

イメージ画像02

研究室WEBサイトへ

 日本文学の専任は、現在、平安朝文学と近世文学を専門とする2名により構成されている。これに加えて、日本文化学に所属する近現代文学、また比較人文学に所属する中世文学を専門とするスタッフも、実質的に日本文学の研究者として、密接な連係のもとに運営している。また、講座としては日本語学と合同であり、古典文学を核としつつ、古代から現代までの多様な研究にむけて開かれている。
 学風としては、資料にもとづいた実証的な読みを伝統としているが、それを枠づける理論も重んじている。いずれにせよ、作品の本文を精緻に読むことが基本であり、文献的な実証に進むのか、より一般化した理論を展開していくのかは、研究者の資質に関わる問題で自由である。2013年度の大学院生は、博士前期課程に6名、後期課程に9名が在籍し、そのうち4名が外国人留学生である。このほかに、研究生と聴講生もいる。どの時代の何を研究対象とし、どのように研究するのかについては、主体性を重んじているが、放任してはいない。毎週1~2名ずつ発表する合同の演習には、前記の日本文学関連教員全員が参加し、それぞれに個別指導しながらも、他専門を含めた共同指導の体制をとっている。各種学会や研究会に積極的に参加して、日本文学研究の世界における中心であることをめざしつつ、有志による岩瀬文庫の調査など、文献資料に直接的に接して学ぶ機会の多いのも特徴である。

修士論文

『枕草子』における女房と女童の役割/半井桃水『胡砂吹く風』研究/『狭衣物語』研究/『源氏物語』における「身のほど」/『今とりかへばや』研究/『俳諧類船集』と古俳諧の研究/芭蕉俳文にける中国説話の影響の研究/「温泉文学」としての『雪国』と雑誌『温泉』―川端文学における「温泉場」という装置―/延慶本『平家物語』における女人往と救済/『西鶴諸国ばなし』研究/徒然草享受の研究/『源氏物語』の漢詩文を中心とした表現の方法 など

博士論文

『雲隠六帖』の研究/村上朝和歌の生成と受容/『源氏物語』とその周辺文学における表現の方法/平安後期物語の研究―『夜の寝覚』・『狭衣物語』―/雲玉和歌抄攷/〈夢のやう〉の表現史から国語教育へ/『枕草子』とその周辺―サロンと後宮―/『源氏物語』の表現―物語と歴史叙述/源氏物語論―表現方法としての〈和歌〉―/『源氏物語』の家と筋/『源氏物語』宇治十帖―引用と歌ことば/和漢聯句の研究/西鶴研究ー『好色一代女』と『西鶴置土産』を中心に/漱石漢詩の思想ー儒・道・禅受容をめぐってー など

講義題目

日本文学研究の方法 / 日本書誌学研究/西鶴研究 / 源氏物語演習/ 明治期の文学作品と出版/中世の和歌と連歌/日本漢文学の諸問題/徒然草研究/中世人の連想の世界/王朝文学演習/古代和歌の諸問題 など

塩村耕 教授

日本近世文学、特に井原西鶴の浮世草子を、注釈・書誌・伝記等の総合的な方法によって研究している。その他の主要なテーマは、俳諧狂歌雑俳等の俗文学、俗学者の伝記、出版史、書誌学、書簡等筆跡資料、雨森芳洲の伝記、死生学等である。2000年からは、古典籍の宝庫、西尾市岩瀬文庫の悉皆調査に没頭している。現在の関心は、「ホモ・メモル・モリ(死を知る人)」たる人間が、死を乗り越える具としていかに書物を作り、書写し、保存し、享受してきたか、すなわち「ホモ・リブラリウス(本の人)」としての営みを解明することにある。 大学院生の指導にあたっては、「江戸時代のものは江戸時代に即して読む」という国文学研究の伝統を継承しつつ、フィールドに立脚した実践的調査研究能力と、資料を把握するセンスの背景となる人間力の涵養を心がけている。


大井田晴彦 准教授

日本古代、特に平安時代の文化を、主に物語文学を通じて研究している。『竹取物語』にはじまり『伊勢物語』『うつほ物語』を経て『源氏物語』に至る物語史の解明が現在の中心課題である。また、和歌・漢詩文など周辺の文学作品にも守備範囲を拡げつつある。歴史学・民俗学・比較文学・思想史などの諸分野の成果も摂取し、従来の文学研究の枠を越えた研究をめざしている。学生の指導については、文学作品から受けた感動をいかに他者にわかりやすく、論理的に伝えるか、という点に留意している。