h2_title002_04.png

jac_main.gif

『JunCture 超域的日本文化研究』第8号刊行のお知らせ

ISBN978-4-305-00298-3 C0095
定価:本体1,800円(税別)
B5判・並製・260頁

特集:文化に媒介された環境問題

巻頭メッセージより
環境問題はどう感じられ、想像され、対処されてきたのか。アントロポセン──自然に対する人間の複雑な媒介──と言われる時代の地球規模のエコロジー的連関を東アジアの視点からどう考えることができるか。
 2016年7月30-31日の2日間にわたって私たちは、こうした問題を掲げながらシンポジウム「文化に媒介された環境問題──東アジア関係学のエコロジー的探究/Culturally Mediated Environmental Issues: Ecological Connectedness in East Asia」(日英同時通訳)を行った。地球温暖化、大気汚染、ゴミ、遺伝子組換え食品・化学添加物、放射能、土地開発、種の絶滅、災害...。環境問題が、ヒューマンとノンヒューマンの別を問わず地球上のあらゆる生き物にとって喫緊の課題になっているのは周知の通りである。その一方、ともすると環境問題は自然科学、経済、政治が対処すべき問題であり、そこに文化が分かち難く結びついていることが認識されにくい状況があった。環境問題が、水・空気・土壌からあらゆる生き物の身体にいたるまで物質的・物理的な問題であることは明らかだが、同時に私たちはそれを科学、メディア、芸術、日常生活、社会運動などの文化的実践を媒介にして認識していることを忘れるべきではないだろう。つまるところ、現実的に差し迫る環境問題は、一つの学術領域だけでは対処できるものではなく、学際的で多様な見地から検討され議論されることなしには太刀打ちできないものである。本シンポジウムはささやかではあるが、東アジアに焦点を合わせつつ、人文社会科学の立場から環境問題の認識や実践に文化がいかに介在しているかについて歴史的・現在的状況を検証しながら、この問題をめぐる学際的かつ国際的な議論に貢献することを目指した。
 シンポジウムは、「新世代パネル:共生と軋轢」に続いて、「文学・映像のエコロジー的想像力」と「環境社会の交渉」という2つのセッションから構成された(本号「JACRC事業報告」を参照)。新世代パネルでは、4人の若手研究者がそれぞれ、東アジアにおける人口減少、日本の緑地保全活動、現代日本文学における東日本大震災の表象(本号「研究論文」に修正版掲載)、そして河瀨直美映画における女性とエコロジーの表象について口頭発表し、ディスカッサントのコメントをもとに質疑応答を行った。2つのセッションでは、各3つの研究発表が行われたが、1つを除きそれらすべてが、それぞれ加筆・修正の上で本特集に収められている(朱翹瑋の研究発表については、発表者の希望により別の論考を掲載している)。各セッションでは、ディスカッサントのコメントをもとに1時間の議論を行い、さらにシンポジウムの最後には100名近い来場者も交えて2時間にわたる全体討論を行った。
 本企画は、さまざまな方々、組織からの支援により実現した。シンポジウムはハーバード・イェンチン研究所から多額の助成金を受けた。中国の浙江大学に共催者として協力していただき、当大学の准教授・王建剛氏に参加していただいた。早稲田大学の金井景子氏には新世代パネル、金沢大学の結城正美氏には第1セッション、名古屋大学環境学研究科の青木聡子氏には第2セッションのディスカサントを担当していただいた。新世代パネルでは、学外からクリストフ・ルプレヒト氏(総合地球環境学研究所)と高瀬唯氏(日本学術振興会特別研究員・千葉大学)に報告していただいた。これらの方々、さらにはシンポジウムの運営を支えてくださった通訳者とデザイナーの方々、事務職員、大学院生たち、そして当日会場にお越しいただいたすべての方々に心よりの謝意を表したい。(文責・藤木秀朗)

詳細はこちらhttp://kasamashoin.jp/2017/02/juncture_8.html

[購入方法とバックナンバー]

『JunCture』の購入方法とバックナンバーの情報については、次のサイトをご覧ください。

http://www.hanmoto.com/bd/search/title/juncture/order/desc/publisher/笠間書院

『JunCture 超域的日本文化研究』09号 原稿募集のお知らせ

名古屋大学大学院人文学研究科附属「アジアの中の日本文化」研究センター(2013年4月より、日本近現代文化研究センターを継承・改編)は、グローバルかつ領域横断的な近現代日本文化研究の成果を発信するべく、機関誌『JunCture 超域的日本文化研究』を刊行しています。歴史・文学・言語・アートなど近現代日本文化研究に関する様々な専門領域から、ジャンルをこえた超域的な分野まで、学内外からの意欲的な投稿を歓迎します。募集する原稿の種類、締切、送付先等は以下のとおりですが、投稿に際しては別添の「投稿規定」に詳細が記されていますので、それにもとづいてください。

[JunCtureとは]

JunCtureというタイトルには、日本文化を、学際的かつ国際的な研究課題の結節点(juncture)として捉えようという意味合いが込められています。

[募集する原稿]

(1)研究論文
(2)研究ノート
(3)その他 レヴューなど。

[投稿締切]

2017年9月4日(月)必着

[投稿先および問い合わせ先]

464-8601 名古屋市千種区不老町
名古屋大学大学院人文学研究科
「アジアの中の日本文化」研究センター
『JunCture 超域的日本文化研究』編集委員会
問い合わせ先:hoshino(@)lang.nagoya-u.ac.jp(星野幸代)←(@)を@に直して下さい。

[『JunCture 超域的日本文化研究』投稿規定]

1.刊行の目的

『JunCture 超域的日本文化研究』は名古屋大学大学院人文学研究科附属「アジアの中の日本文化」研究センターの機関誌として、学際的かつ国際的な近現代日本文化研究の成果を掲載公刊するものであり、領域横断(超域)的な研究を賦活することで、近現代日本文化研究に寄与することを目的としています。歴史・文学・言語・アートなど近現代日本文化研究に関する様々な専門領域から、ジャンルをこえた超域的な分野まで、学内外からの意欲的な投稿を歓迎します。

2.投稿資格

本誌は名古屋大学大学院人文学研究科に附属する「アジアの中の日本文化」研究センターの機関誌ですが、学内外を問わず、どなたでも投稿できます。

3.募集原稿の内容

募集する原稿は近現代日本文化研究と関連する研究領域(日本以外の地域や近代以前の時代に関する内容でも近現代日本文化研究に関連があれば可とする)に関する未公刊のものに限ります。ただし学会や研究会の予稿集、科学研究費補助金研究の報告書に掲載されたものなどは、その旨を記載して投稿することが可能です。

4.募集原稿の種類及び分量

募集する原稿の種類は次のとおりとします。

(1)研究論文

独創的な知見を含む学術研究論文。8,000字(400字詰原稿用紙換算20枚)程度から16,000字(400字詰原稿用紙換算40枚)程度とし、20,000字(400字詰原稿用紙換算50枚)を上限とします。

(2)研究ノート

研究・アートの動向の展望、資料紹介など。8,000字(400字詰原稿用紙換算20枚)程度。

(3)その他

映画・展覧会・アート・メディアなど関連領域に関するレヴューなど。4,000字(400字詰原稿用紙換算10枚)を上限とします。

5.募集原稿の言語及び書式

募集する原稿は原則として日本語としますが、英語など他の言語での投稿も、編集委員会が認めた場合には受けつけます。
本誌は横組みを基準としますが、原稿の内容や性格から編集委員会が必要と判断した場合は縦組みでの掲載の希望も認めます。
「研究論文」については、著者名を伏せて査読を行うため、原稿および英文要旨には、著者の氏名や所属は記載しないで下さい。謝辞等についても別紙(次項6(3))に記載して原稿には記さないで下さい。ただし、「研究ノート」「その他」についてはその限りではありません。

6.原稿の提出

投稿に際しては、原稿を含む次のものをお送り下さい。
原稿3部[冒頭に注を含めた総字数(または400字詰原稿用紙換算枚数)を記入]
5つ程度のキイワード(日本語・英語)と英文タイトルおよび英文要旨(300語程度)を記した別紙3部[様式自由]
論文題目、著者の氏名(よみかた)・所属・職名(共著の場合は全員)、住所・Eメールアドレス(共著の場合は代表者)を記載した別紙1部[様式自由]
原稿その他は返却致しませんので、お手許に控えを保存して下さい。採用が決定された場合は、WordなどのデータをEメールで送付していただきます。

7.著作権

本誌に掲載された論文などの著作権は著者に帰属するものとします。ただし、「アジアの中の日本文化」研究センターは、本誌に掲載された原稿を電子化その他の複製の形態で公開する権利を有するものとします。電子化または複製などによる公開については,採用が決定した段階で承諾書を提出していただきます。
著者が掲載原稿を自身の著作物に掲載したり電子化するなどの手段で公開する場合は、その原稿が『JunCture 超域的日本文化研究』に掲載されたものであることを、号数などを含めて明示してください。その場合、編集委員会にご連絡をお願いします。

8.掲載図版等の著作権

掲載を希望する図版等については出所を明記してください。図版等の掲載の許諾については著者が行い、著作権問題が生じた場合には著者が責任を負うものとします。論文の掲載が決定した場合、著者にはこのことについて、「著作権に関する確約書」を編集委員会の求めに応じて提出していただきます。

【採否及びその通知】

採否とその通知の対応は以下のとおりです。
採用(ただし字句・表現などの修正を求める場合がある)。
改稿を求めるコメントを付け、当該号への再投稿を促す(再審査を行う)。
不採用。コメントを付けて次集以降への再投稿を促す。
不採用。コメントを付けない。

【編集委員会・査読委員・Editorial Advisors】

編集委員会は編集委員によって構成され(必要に応じて査読委員の出席を求めることがあります)、発刊号ごとに委員より編集委員長を選出し、編集委員長は当該号の企画編集に関する責任を負います。編集委員は「アジアの中の日本文化」研究センター所属教員によって構成し、必要に応じて増員することがあります。査読委員は学内外の研究者に依頼し、担当する専門領域での投稿があったときに編集委員と2人一組で査読にあたります。Editorial Advisorsは国内外の研究者数名に依頼し、編集に参与として加わっていただき、雑誌の企画や投稿者の推薦などに関する助言と提案をお願いしています。

『JunCture 超域的日本文化研究』(第8号)

編集委員会

[編集委員長]

藤木秀朗(映像文化)

[編集委員]

飯田祐子(近代文学・文化史)

池内敏(日本近世史)

浮葉正親(文化人類学・民俗学)

上村泰裕(比較社会学)
星野幸代(中国近現代文学・舞踊史)

[査読委員]

投稿論文の分野に応じて編集委員会が委嘱する

[Editorial Advisors]

池田忍(千葉大学教授、美術史)
酒井直樹(コーネル大学教授、思想史)
四方幸子(東京造形大学特任教授、メディアアート)
陳力衛(成城大学教授、日中言語交渉史)

坪井秀人(国際日本文化研究センター教授、近代文学・文化史)
成田龍一(日本女子大学教授、近代史)
細川周平(国際日本文化研究センター教授、大衆文化史・移民文化)

茂登山清文(名古屋芸術大学)
ミツヨ・ワダ-マルシアーノ(カールトン大学准教授、映画研究)

※第7号についてお詫びと訂正

英文要旨のキーワードおよび著者紹介に、以下の誤りがありました。著者ならびに読者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げるとともに、ここに訂正いたします。

・212頁 
The Concept of History in Murakami Haruki's The Wind-Up Bird Chronicle: Concerning "Facts" and "Truth"
By Jing Wang
Keywords:
 (誤)Murakami Ryu, Zenkyoto, 1968, Carnivalesque, The societies of control, The couter-culture of the 1960s
 (正)"The Wind-Up Bird Chronicle", historical revisionism, historical narrativism,facts, truth

The mechanism of collective literature: A study of Cambrian Game 
By Mari Terao
Keywords:
 (誤)Feminist criticism, Essentialism, 2000s, Maternity, Female writers, Body
 (正)association, linked verse,Cambrian Game, montage

・218頁
 (誤)日比嘉高 一橋大学大学院言語社会研究科
 (正)日比嘉高 名古屋大学大学院文学研究科

・219頁
 (誤)秋葉史典
 (正)秋庭史典

前へ
次へ