日本中世の宗教文化を文芸の側から文献学的な方法によって研究している。文学・歴史・美術・宗教思想など,既成の学問諸分野にまたがって,とくに中世の説話・物語,寺社縁起・霊験記,能狂言・歌謡などについて研究すると同時に,それらの基盤となる学問注釈・談義唱導・儀礼故実などを形成伝承する寺社の文献資料(聖教文書)を対象に調査と分析を行っている。
 目下,名古屋大須の真福寺や京都の仁和寺・勧修寺などの調査と共同研究に携わり,中世寺院がつくりだした知的体系の復原を試みると共に,中世日本の世界像の探究を志している。
 比較の視点と手法を重視しながら,研究科内外の学際的連繁の要となる位置を生かして,先端的研究の高度化を推進する。同時に,その活動を大学院教育と連動させて,院生を各自の問題・関心に応じて調査・研究に参加させることで,文献学の基本を会得しつつ,その経験を生かして,論文作成を目指すよう指導する。

経歴

1953年 横浜に生まれる
大谷大学大学院文学研究科博士課程満期退学
大阪大学文学部助手、大手前女子大学文学部助教授を経て
現在、名古屋大学大学院人文学研究科/文学部教授、附属人類文化遺産テクスト学研究センター教授・同センター長

著書

『中世高野山縁起の研究』(元興寺文化財研究所、1983)
『大系仏教と日本人1・神と仏』(共著、春秋社、1988年)
『説話の講座3・説話の場』(共編、勉誠社、1991年)
『史層を掘る3・王権の基層へ』(共著、新曜社、1992年)
『ジェンダーの日本史・下』(共著、東京大学出版会、1995年)
『守覚法親王の儀礼世界』(共編、勉誠社、1995年)
『守覚法親王と仁和寺御流の文献学的研究』(共編、勉誠社、1998年)
『湯屋の皇后』(名古屋大学出版会、1998年)


専門は,文化人類学,アフリカ民族学,民族芸術学.主として熱帯アフリカと日本におけるフィールドワークにもとづき,「民族芸術」と総称される文化事象,とくに仮面および仮面結社,仮面儀礼・パフォーマンス,それらの背景となる世界観と思考上の諸特徴に関する調査研究を継続している。近年は、愛知県奥三河地域の花祭の事例を中心に、中山間地域の生活文化と思想がもつ潜在性に注目し、伝統文化の継承支援と地域振興や都市農山村共生・対流の両立をめざす学民官による連携プロジェクトも積極的に推進している。
 文化人類学の研究手法にはさまざまなものがあってよく,その幅の広さが魅力のひとつともなっている。私の場合は,野外調査により徹底的に現場の視点に立ち,長期間にわたる相互交渉の過程で当該文化や社会を経験主義的に「内側から」理解しようと努める点に文化人類学の強みと特色があると考えており,学部教育においても、大学院教育においても、日本国内で行う野外調査実習を重視している。古典的なフィールドワークと民族誌の良質の部分を継承しつつ,現代社会の諸問題に対する洞察力と批判的思考を備え,それらの諸問題に柔軟に対峙する実践力の涵養に寄与できるよう心がけている。

取得学位

博士(人間・環境学)京都大学

経歴

1985年3月 京都府立北稜高等学校卒業
1991年3月 東北大学文学部哲学科(美学・西洋美術史専攻)卒業
1991年4月 京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程入学
1993年3月 同上修了
1993年4月 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程進学
1997年3月 同上修了

職歴

1993年4月~1996年3月   日本学術振興会特別研究員(平成5年度採用DC1・文化人類学)
1996年10月~1997年3月  光華女子大学非常勤講師
1997年4月~2002年3月   富山大学人文学部助教授
2002年4月~2015年10月  名古屋大学大学院文学研究科助教授
2015年11月~2017年3月  名古屋大学大学院文学研究科教授
2017年4月~ 名古屋大学大学院人文学研究科教授

賞罰

第13回日本アフリカ学会研究奨励賞受賞
第28回澁澤賞受賞

業績

詳細は こちらに記載しております。


文化人類学を専門とし、フィリピンを中心とした東南アジア地域におけるフィールドワークを行っている。これまで集中的に進めてきたのは、呪術や宗教といった超越的なものに関する思考や実践から、「他なるもの」についての想像力が現代社会においてもたらしうる可能性と希望を見出すプロジェクトである。その他、現在関心を抱いているテーマとして、観光における「遊び」と「幸せ」、新自由主義的な社会・経済における労働と教育のリスク、在日フィリピン人を対象とした異文化表象、などがある。具体的な個別事例の蓄積の上に確かに立脚しつつも、そこからつねに一般的な理論や思想を眺望する学術的構えを大切にしたい。
 学生には、「異文化」や「他者」について調べ描く方法としてのフィールドワーク実践の徹底と、自文化の常識や先入観をつねに疑い突き崩していくひらかれた態度を望む。自由に意見を交換し、刺激しあう知的環境の中で、新たなる何かをともに創造できればと願う。

取得学位

博士(文学) 名古屋大学

経歴

1976年3月 愛知県名古屋市生まれ
1994年3月 名古屋市立菊里高等学校卒業
1999年3月 上智大学外国語学部英語学科卒業
2001年3月 名古屋大学大学院国際開発研究科博士前期課程修了
2004年3月 名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学

職歴

2004年4月 日本学術振興会特別研究員(PD)(2006年3月まで)
2005年9月 中部大学非常勤講師(2006年3月まで)
2005年10月 名古屋市立大学非常勤講師(2006年3月まで)
2006年4月 宮崎公立大学人文学部専任講師(2010年3月まで)
2010年4月 名古屋大学大学院文学研究科准教授(2016年3月まで)
2017年4月 名古屋大学大学院人文学研究科准教授(現在に至る)

業績

詳細は こちらに記載しております。


専門は、宗教テクスト学・日本思想史。中世の宗教テクストに基づきつつ、寺院唱導・法会儀礼・説話・縁起・芸能等を研究している。主として、南都関係の文芸を継続的に研究対象としており、本地垂迹思想を基盤とする諸事象や、テクストの生成過程、寺院や諸宗間の交流等に関心がある。そうした問題を考えるにあたり、文学・歴史学・美術史学等、人文学の隣接諸学の専門性の高い知見を重視しつつ、統合的な研究成果に結びつけることを意識している。また、海外の研究者との共同研究や海外における成果発表も積極的に行っている。
伝統的に日本研究を重視している名古屋大学の文化人類学分野・専門(旧比較人文学講座)において、日本思想史を宗教テクスト学の立場から推進・発展させることを意図している。文献学的方法を基礎としながら、寺社の法会や祭礼と極めて密接な関係にある芸能等の領域について併せ考えることで、あらたな人文学の方向性を探ることを自らに課すと共に、学部生・大学院生にも求めたいと考えている。授業では、くずし字を含む文献資料の講読を義務づけると同時に、寺社における実践的調査や神仏と結びついた芸能を体験する機会を通じて、重厚かつ柔軟な研究方法の涵養を目指すようにしている。

取得学位

博士(文学)大阪大学

経歴

1983年3月 福岡県立東筑高校卒業
1987年3月 大阪大学文学部国文学国語学科国文学専攻卒業
1987年4月 大阪大学大学院文学研究科博士前期課程国文学国語学科国文学専攻入学
1990年3月 同上修了
1990年4月 大阪大学大学院文学研究科博士後期課程国文学国語学科国文学専攻入学
1995年3月 大阪大学大学院文学研究科博士後期課程国文学国語学科国文学専攻単位取得満期退学

職歴

1995年4月~2000年3月 天理大学専任講師
2000年4月~2006年3月 天理大学助教授
2006年4月~2017年1月 筑波大学大学院人文社会系准教授
2017年1月~2017年3月 名古屋大学大学院文学研究科准教授
2017年4月~ 名古屋大学大学院人文学研究科准教授
【非常勤講師歴】
〔国内〕 梅花短期大学・光華女子大学・青山学院大学・二松学舎大学・学習院大学・上智大学・早稲田大学
〔国外〕フランス国立高等研究院(École pratique des hautes études)・國立台灣大學・タシケント国立東洋学大学
【研究員等】
   Harvard-Yenching Institute Visiting Scholar

著書


業績

詳細は <>こちらに記載しております。